男のからだ研究室

埋没毛(ヒゲの埋もれ毛)の原因と対処法 抜かずに待つ、そり方を変える、皮膚科で治す

公開 2026/10/14・男のからだ研究室編集部

毛を処理したあと、皮膚の下に黒い毛が透けて見える。ヒゲのあたりに、赤いぶつぶつができて痛む。これが「埋没毛(埋もれ毛)」です。ヒゲをそる男性によく起こります。

埋没毛とは

毛が皮膚の外に出られずに皮膚の中で伸びたり、いったん外に出た毛が曲がって皮膚にもぐり込んだりした状態です。まわりに炎症が起きると、小さな吹き出物のようなぶつぶつになります。ヒゲの部分にできるものは「ひげの内方発育」「須毛部(しゅもうぶ)仮性毛包炎」とも呼ばれます。

ニキビと似ていますが、細菌の感染が原因ではなく、そったり抜いたりした刺激と炎症で起こるとされています。治ったあとに痕が残ることもあります。

なりやすい人

  • 毛が太い・強くカールしている人
  • 毎日ヒゲをそる人
  • 毛抜きで抜く習慣がある人

なぜできるのか

  • 毛抜きで抜く:毛根やまわりの皮膚が傷つき、治る途中で毛の出口が皮膚でふさがれることがある。毛が途中で切れることもある
  • 深ぞり・逆ぞり:毛を皮膚より深い位置で切ると、伸びてきた毛の先が皮膚にもぐり込みやすい
  • 同じところを何度もそる:肌が傷ついて炎症が起きやすくなる

やってはいけないこと

  • ピンセットや毛抜きで無理に引き出す:皮膚を傷つけて、炎症や感染、痕の原因になる
  • つぶす・針でつつく:自分でやると細菌が入りやすい

自分でできる対処

  1. しばらくそるのを休む:毛が伸びると、皮膚の外に出てきやすくなる
  2. 温める:蒸しタオルなどで1日に数回温めると、炎症がやわらぐ
  3. 肌を清潔に保ち、こすらない
  4. 保湿する:乾燥して硬くなった肌は、毛が外に出にくくなる

数日たっても赤みや痛みが引かない、膿がたまる、何度もくり返すときは、皮膚科を受診してください。

皮膚科での治療

医学事典(MSDマニュアル家庭版)では、次のような治療が紹介されています。

皮膚に埋まった毛
治療医療者が、消毒した針などで毛を外に出す
軽い炎症
治療弱いステロイドや抗菌薬の塗り薬。過酸化ベンゾイルなどの塗り薬が使われることもある
中くらい〜強い炎症
治療抗菌薬の飲み薬

予防のためのそり方

MSDマニュアルでは、いちばん確実な予防はヒゲをそらずに伸ばすことだとしています。伸びた毛は丸まって皮膚に刺さりにくくなるからです。そる場合は、次のことに気をつけてください。

  • そる前に、ぬるま湯や蒸しタオルで肌とヒゲをしっかりぬらす
  • シェービング剤を使う
  • 毛の流れにそってそる(逆ぞりをしない)
  • 同じところを何度もそらない
  • 切れ味の落ちた刃を使い続けない
  • 毛抜きで抜かない
  • そったあとは保湿する:肌がやわらかく保たれ、毛が皮膚の外に出やすくなる。米国皮膚科学会の皮膚科医も、保湿できるシェービング剤と刺激の少ないアフターシェーブローションをすすめている

電気シェーバーは刃が直接肌に当たりにくく、深ぞりになりにくいので、カミソリで埋没毛ができやすい人は試してみる価値があります。

くり返すなら脱毛も選択肢

毛そのものを減らせば、埋没毛もできにくくなります。MSDマニュアルでも、レーザーなどによる脱毛が予防の方法の一つとして挙げられています。脱毛の方法の違いや契約の注意点は、ヒゲ脱毛はクリニック・サロン・家庭用のどれがいい?にまとめています。

埋没毛や毛嚢炎のあとに黒ずみが残ったときは、炎症後色素沈着とハイドロキノン・トレチノイン治療を、ヒゲそりのあとの肌の手入れは男のニキビの洗顔と手入れも参考にしてください。

参考にした資料

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