ED(勃起の悩み)の原因と治療 飲み薬の種類と注意点、心臓の病気のサインのことも
公開 2026/10/14・男のからだ研究室編集部
勃起しにくい、途中でなえてしまう。こうした悩みはED(勃起障害)と呼ばれ、年齢とともに増えるとても身近なものです。たまにうまくいかないのは普通のことで、すぐにEDというわけではありません。ただ、続くようなら治療で改善できることが多い悩みです。
EDとは
性交に十分な勃起が得られない、または保てない状態です。勃起には、陰茎への十分な血の流れ、血を外に逃がさない仕組み、正常に働く神経、男性ホルモン、そして性欲が必要で、どれかがうまくいかないとEDが起こります。
主な原因
血管
例動脈硬化で陰茎への血の流れが悪くなる(最も多い原因の一つ)
神経
例糖尿病による神経の障害、前立腺の手術、脊髄の損傷など
ホルモン
例男性ホルモン(テストステロン)の低下、甲状腺の病気など
薬・お酒
例一部の血圧の薬、抗うつ薬など。飲酒や違法薬物も原因になる
心理
例不安、ストレス、うつ、パートナーとの関係など
朝立ちなど、寝ているあいだや起きたときに勃起があるなら、体より気持ちの面が原因のことが多いとされています。
心臓や血管の病気のサインのことも
EDと心臓・血管の病気は、糖尿病、高コレステロール、高血圧、喫煙といった原因が共通しています。そのためEDは、動脈硬化が進んでいる「サイン」のこともあります。恥ずかしがらずに受診することは、体全体の健康を守ることにもつながります。
治療
生活習慣を見直す
- 糖尿病・高血圧・コレステロールなど、もとの病気を治療する
- 体重を減らす、たばこをやめる、お酒を控える
- 飲んでいる薬が原因かもしれないときは、自己判断でやめず医師に相談する
飲み薬(PDE5阻害薬)
治療の第一選択は飲み薬です。日本では、シルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス)などが使われています。
- 性交の少なくとも1時間前、空腹のときに飲むと効きやすい
- タダラフィルは効き目が長く、最長36時間ほど続く
- よくある副作用は、顔のほてり、頭痛、一時的な見え方の変化
飲み薬の注意点
- 硝酸薬との併用は危険:狭心症などで使うニトログリセリンなどの硝酸薬と一緒に使うと、血圧が危険なほど下がることがあります。「ラッシュ」「ポッパーズ」と呼ばれる亜硝酸アミルも同じです。飲んでいる薬は必ず医師に伝えてください
- ネットの個人輸入や海外の通販は避ける:インターネットで手に入るED治療薬には偽造品があり、成分の量が違ったり、混ざり物が入っていたりするおそれがあります
- 「天然成分」のサプリにも注意:ED治療薬の成分が表示されずに混ぜられていることがあります
- 4時間以上勃起が続くとき(持続勃起症)は、すぐに受診してください
そのほかの方法
飲み薬が効かない、使えない場合は、陰茎への注射、器具(陰圧式の勃起補助具)、手術(陰茎プロステーシス)などの方法もあります。気持ちの面が大きい場合は、パートナーと一緒に話を聞いたり、カウンセリングを受けたりするのも効果的です。
どこで相談する?
泌尿器科のほか、ED治療を行うクリニックやオンライン診療でも相談できます。ED治療は多くが自由診療です。どこで受ける場合も、医師の診察を受けて、正規の薬を処方してもらってください。
サイズの悩みはサイズ偏差値チェッカーで、薄毛の悩みは男の薄毛(AGA)の仕組みと治療でもまとめています。
参考にした資料
ほかの記事
- ペニスを大きくする方法 長茎術・亀頭増大・自分でできる方法の効果とリスク
- 包茎は手術が必要? 仮性・真性・嵌頓包茎の違いと、保険・クリニック選びの注意点
- ペニスの長さの正しい測り方 恥骨に押し当てるかで1〜2cm変わる
- ペニスの太さ(周囲)の正しい測り方と平均 直径への直し方も
- 平常時と勃起時のサイズの違い 平常時が小さくても勃起時は別
- 身長や足の大きさでペニスのサイズはわかる? よくある俗説を研究から検証
- コンドームのサイズが合っていないサイン きつい・ゆるいときの選び直し方
- ポリウレタンとラテックス(ゴム)のコンドームの違い 薄さ・伸び・アレルギー
- コンドームの正しい着け方 破れ・外れを防ぐ手順と失敗しやすいポイント
- コンドームの使用期限と保管のしかた 財布や車の中はNG
- 潤滑ゼリーの選び方 水性・シリコン・油性とコンドームの相性
- 男のニキビの洗顔と手入れ 1日2回・こすらない・つぶさない、皮膚科で治せる
- 男の日焼け止めの選び方と塗り方 毎日ならSPFは低めで十分、量と塗り直しが大事
- 男の汗とわきがの対策 においの仕組み、自分でできること、皮膚科の保険治療
- 埋没毛・毛嚢炎・ニキビのあとの黒ずみ(炎症後色素沈着)とハイドロキノン・トレチノイン治療
- 男の薄毛(AGA)はなぜ起こる? 仕組みと皮膚科で受けられる治療、生活で気をつけること
- ヒゲ脱毛はクリニック・サロン・家庭用のどれがいい? 違いと選び方、契約の注意点
- 埋没毛(ヒゲの埋もれ毛)の原因と対処法 抜かずに待つ、そり方を変える、皮膚科で治す
- カミソリ負けの原因と防ぎ方 ヒゲそりのヒリヒリ・赤いぶつぶつを減らすそり方